日本での生活環境に変化が。。。
日本は、台風や大雨による水害の被害額が増加しているほか、今後大雨の日が1.5倍以上に増えると予測されており、洪水リスクが倍増、土砂災害は「発生頻度も規模も増す」と予測されています。
また温暖化の状況は、最高気温35℃以上の猛暑日が今世紀末には全国平均で20世紀末より19日も増えると予測され、熱中症など暑さによる死亡リスクは2倍以上に増加すると言われています。
特に夏は紫外線対策が必須です
温暖化により紫外線が増加すると、水上・陸上の生態系や農業生産への影響、人へのさまざまな悪影響があります。
その中で数多くの研究により「紫外線を浴びすぎると人の健康に影響」があることがわかっています。
近年では紫外線対策を行う人が増えてきましたが、今後も対策を強化することが大切です。
紫外線による目への影響
波長が 2 8 0 (ナノメートル以下)の光は、眼球表面の角膜(黒目)ですべて吸収されます。
これより長い波長の紫外線も大半は角膜で吸収されますが、角膜を通過した紫外線のほとんどはレンズの役割を担う水晶体で吸収され、残りは水晶体を通過して網膜まで到達します。
目に負担がかかると、急性の「紫外線角膜炎」。慢性の「翼状片」「白内障」になる可能性が高まる為、紫外線から目を守るには「サングラスを着用することが必須」です。
ここで「紫外線角膜炎」「翼状片」「白内障」は、どんな症状になるかご紹介します。
1:紫外線角膜炎
強い紫外線による影響により、急性の角膜炎症で結膜の充血、異物感、流涙がみられ、ひどくなると強い痛みが生じます。
雪山など、特に紫外線の反射が強い場所で起きる「雪目(ゆきめ)」が有名です。
昼間に紫外線にさらされた場合、夜から深夜、翌朝にかけて発症し、基本的には 2 4 〜 4 8 時間で自然治癒します。
2:翼状片
眼球結膜(白目)が翼状に角膜(黒目)に侵入する線維性の増殖組織で、瞳孔近くまで進展すると視力障害をきたします。
野外での活動時間が長い人に多発し、紫外線を含めた外的刺激がその発症に関係すると考えられています。
治療では外科的な切除を行いますが、2〜7%の人は再発し再手術が必要になるので注意が必要です。
3:白内障
白内障は眼科疾患の中で最も多い病気のひとつで、目のなかでレンズの役割を担う水晶体が濁るため、網膜まで光が届かず見え方の質が低下してきます。
初期では水晶体が硬くなるため老眼が進行し、濁りが強くなると視力が低下、進行すると失明に至ります。治療方法は、混濁した水晶体を眼内レンズと置換する手術が行われます。
白内障は80以上のタイプがあると言われてますが、、、
日本人で最も多く見られる皮質白内障というタイプでは、紫外線対策が不十分であることが原因と言われているので、対策することをお勧めします。
蓄積される紫外線!!
私たちは、いつの間にか「子供の頃から大量の紫外線を浴びている」と考えられます。
その影響は何十年後から現れてきますが、子供の頃から紫外線を浴びすぎないようにサングラスの着用や帽子、衣類、日焼け止めなどによる紫外線対策を心掛けることが大切です。